family
『ひとりで大きくなったような顔して』よく親に言われる。勿論そんなことわかってるよ。二人には感謝してるよ。でもね、ついつい反発しちゃう。この意地っ張りなとこは父ゆずり?母ゆずり?
我が家のように家族で同じ仕事をしていると、なにかと意見の食い違いが絶えない。『そりゃキャリアではかないませんよ』若い頃はそう思いながらムキになって自己主張を繰り返していた。
でも今は違う。親と言うよりプロとして尊敬している。でもそんなこと恥ずかしくって面と向かってなんか言えない。妹はそんな私に『素直じゃないねえ』と言う。子供の頃はなんでも言えたのに、大人になると何かと複雑だ。
こんな複雑な想いをふっきりたい時、私はお菓子作りに専念する。心模様はケーキやクッキーの形に色に味わいに表れる。だから難しいし、おもしろいんだ。そんな私の奮闘ぶりを家族はそっと見守ってくれている。
大それた夢はない。毎日ちっちゃな出来事に泣き笑いしながらも、我が家族ならではの味やカタチを作り続けたい。それが誰かに届き、ちっちゃな喜びに繋がってくれたならこれほど嬉しい事は無い。この意見に関しては、きっと両親も文句は無いはずだ。