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国の存在意義::「経済はナショナリズムで動く」

20091104.jpg 経済界のお偉い方々とか評論家の先生方が、法人税を安くするとかなくさないと日本から企業が逃げてしまうとかおっしゃっていましたが、それを聞く度に、税金払わないで何の役に立つのかと思ったものですが。

企業が存在すれば、家賃も払うし消費もするし、何より雇用が発生するわけです。法人税を払ってくれなくても、メリットはあるということだそうで。

な〜るほどねぇ〜とは思ったのですが、どこか納得がいかない。なんだか安売り競争と同じで、いつか行き詰まるに決まってると思うのですが、私が理解できていないだけなのかもしれないと、謙虚に考えていたのです。

ところが、昨年のサブプライム問題が起きて、企業が次々と人員整理をするのを見て、それは違うんじゃないかと思いました。税金は払いたくない。でも、さっさと従業員のクビは切る。おまけに、政府は失業者対策をきちっとしてくれなんてことをおっしゃった。

ずーっと小さな政府にするように言いながら、本当に小さくなってしまった政府に、いざというときに何が出来るというのでしょう?賢い人の考えることは、全然わからんわぁと思っていましたが、この人の言うことはとっても良くわかりました。

「経済はナショナリズムで動く」の著者は、経産省のお役人です。自身のポジションについてもよく理解されていて、それでもなお、こういった内容の本を出版されるのは、風当たりとかを考えると勇気がいることなのでしょうね。

でも、ずっと疑問に思っていたことがすべて腑に落ちました。とても平易な文章で書かれているのですが、すごく考えながら読んだので、 時間がかかりました。さーっと読んでしまうにはもったいなくて。

何のために国が存在するのか。近頃の「小さな政府」とか「グローバリゼーション」についての話からは、国家の存在意義というのが見えなくなっていたのですが、この本を読んで、それが見えたような気がします。

読んでみた本 :: 09-11-04 :: すえもとふさこ

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