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経済人::「行動経済学 経済は感情で動いている」::

20090621.jpg 経済学はすべての人が「経済人」であるという想定で構築されているそうです。私たち「経済人」はどのような人間なのかというと、他人を顧みず自分の利益だけを追求して、そのためには自分を完全にコントロールする人なのだそうです。あなたはどう?

おまけに、自分に有利になるチャンスがあったら、他人を躊躇無く出し抜いて自分の得になるように行動できるのだそうです。私には無理です。

あるゲームがあります。Aが1000円渡されて、Bに分配をしなければならないのですが、Bが拒否をすると二人とももらえません。二人が「経済人」であればAは999円、Bは1円で決着がつくはずなのだそうです。Aが自分の利益を最大にするにはBに提示する金額は1円で、Bももらえないよりは1円でももらった方が良いので拒否はしない、というのが、「経済人」の解答。

現実にはたとえゲームだとしても1円を提示することはちょっとできないし、1円だったらいらないと拒否をする場合も多いでしょうね。

こんな話がたくさん書かれているのが、「行動経済学 経済は感情で動いている」です。

例えば、同じ政策を提案しても、表現方法によって賛成と反対の割合が入れ替わるとか。アンケートの設問の仕方や表現次第で答えをコントロールできるんですよね。これなんか、マスコミとか政府の発表とかいろんなところで既に騙されているっぽい気がします。もうじき選挙なのでなおさら感じます。

全部をしっかり理解しようとすると、グラフとか数式とかチラホラあるので「ぎゃぁ〜」となりますが、そんなところはすっ飛ばして分かる所だけ読んでも結構面白い本です。

みんなで寄付をすると、その合計額を2倍にして人数で割った金額がみんなに配分される公共財ゲームというのは、寄付をしない人や金額が少ない人に罰則をあたえることにすると、効き目があるそうです。

それに引き換え、Aが出資をした金額を3倍にしてBに渡して、Bはその中からAに好きな金額を謝礼として渡すというゲームでは、AはBの提示する金額が少なければ罰則を与えることができますが、罰則を与えなくても良くて、最初にそれを宣言します。罰則があるのに与えることはしないよと宣言をすると、Bの提示する金額は多くなるそうです。要するに、罰則は効き目がないということ。

なぜ?というのは本を読んでください。

普通に考えて「そりゃそうだろう」というものもありますが、「当たり前」と思っていることについてもちゃんと理屈をつけて説明されると、新鮮な驚きがあると思います。

読んでみた本 :: 09-06-21 :: すえもとふさこ

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