瀬戸田のレモンをいただきました。最近いただいてばっかりです。枝ごと持ち込まれたレモンをみんなで刈り取った(?)そうで、本当にもぎたてです。もぎたてのレモンって皮がとてもしっかりしていて、皮と果肉の間の白いケバケバした部分がとても厚いのです。なので、果汁を絞るのにとっても力が必要で、ちょっと手こずっています。
レモンと言えば思い出すのが、さだまさしの歌「檸檬」の一節です。
食べかけの檸檬を聖橋から放ると、赤い快速電車と黄色い檸檬がすれちがうという部分。湯島聖堂あたりの地理はまったくわかりませんが、町中のコンクリートで固められた狭い川、人工物で囲まれた無彩色の景色の中に、鮮やかな黄色と赤色が浮き上がるようなそんな光景をイメージしたものでした。
この歌に出てくる檸檬は梶井基次郎の檸檬と関係があるのか、ないのか。未だに梶井基次郎の檸檬を読んでいないのでわかりません。ただ、高校生だった私は、華やかではない都会や、ちょっと退廃的な屈折した大学生というか、うまく表現できませんが、そんなものを感じていました。
少なくとも、身近にいる大人たちには無いイメージなので、何となく心惹かれるものがありました。
子どもの頃、大学生を描いた少女マンガにも、マルクスがどうのとかいったセリフがチラッと入っていたりしていました。美術史がどうのとか、ゼミがどうのとか。そんなものがどっちを向いているのかわからないまま、単語の持つ響きに「ダイガクセイ」への憧れを抱いていたような気がします。
結局私は憧れのダイガクセイにはなりませんでしたし、ダイガクセイになった子どもたちはそんなイメージのカケラもありません。
たとえ今から社会人入学をしてダイガクセイになったとして、私がどんなに頑張っても時代そのものがそんなイメージではないですよね。
最初から物語の世界ではあるのですが、最近、息子が湯島聖堂の近くに住み始めたので、行ってみるかな〜と思ったり。物語はそのままにしておいた方が良いのかもしれないと思ってみたり。
いただきものの檸檬を齧りながら、な〜んとなく。
フツーライフ :: 08-10-06 :: すえもとふさこ
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